ちょっといい加減、ちょうどいい加減

素敵な空間！

気持ちいい音楽！

今から第二部です。

昔、音楽の教科書に載っていた懐かしい曲。
わたしの知らない、初めて聴く曲。

歌詞を知っている歌は
聴いていて頭の中に歌詞が流れます、
字幕スーパーのように。

そうじゃない歌は、歌声から歌詞を聞き取ろうとするので
すべてを理解するのはやっぱり難しい。

でも、どんな歌詞なのか聞き取ろうとするのって
歌や、詩の世界そのものに力があるからじゃないだろうか。
「何を歌っているのか知りたい」
という欲求が起こるには、そこに至るまでに
バックボーンが必要だと思うからだ。

研ぎ澄まされた言葉だけで作られた歌詞は
何もかもを語らないので
人は足りない（隠された）部分を想像するし、
想像することで、心に染み入るし、
自分のことを歌われているような気分になる。

自分の気持ちを歌詞にした歌は今でもいっぱいあるけど
それはやっぱり作った人の歌で。
もういいよって言うくらい説明されてしまうと
共感できる部分はもちろんあっても
濃度がうすーくなってしまう気がする。
一般論みたいな歌詞なら、今さら教えてもらわなくたって
もう知ってるよ、と思ってしまう。
メロディのおまけみたいな歌詞なら、
メロディだけでもいいよ、と思ってしまう。

それはわたしが日本人で、
日本語を理解できるからだと思うけど。

外国語の歌詞だとほぼ全てがわからない世界なので
「どんな歌なんだろう」というのは曲と歌い方から想像しますが。


なんだか話がそれてしまいましたが。

この日聴いた歌は、詞と曲がどちらも同じくらいの
力を持っているなあと思ったのですよ。
だから、メロディはわかるのに歌詞が聞き取れないと
片足で立ってるときのように
バランスが悪くなってしまうのではないかしら。

随所にるいままの朗読が散りばめられていたので
言葉だけの世界が持つ力と
メロディに乗って流れる歌詞の持つ力を
どうしても比べてしまったなあ。

ただ、マイクを使わずに
すごく近いところで人が歌う姿は
凛としていて、やっぱりすごかった。
メロディとか歌詞とかわけて考えている自分が
歌の世界に、たださらわれていく感覚が
とても気持ちよかったです。